メモリーズ~I
「これ、お母さんのお守り。」
そう言って、首につけてるものを見せた。
「ぼくは、これで お母さんが傍にいてくれるって信じてるんだ~」
俊哉ッー。
あたしは 俊哉を思い出した。
あたしも、首につけてるペアリングを
だした。
「華野姉ちゃんの なんで二つ指輪があるの?」
「これはね・・・・あたしの大切な人との
お守りなの。」
「華野姉ちゃんの大好きな人も・・・
天国に行っちゃったの?」
「うん、そうだよ。」
そう。大好きだった・・・俊哉は
天国へ行っちゃったの。
心から、愛した人・・・。
「華野姉ちゃん・・・・笑って?」
「え・・・・ッ。」
「悲しい顔してる。華野ねえちゃん。」