メモリーズ~I
あたしの部屋のドアが開くと同時に。
「か~の ね~ちゃ~ん。」
そう呼んで、あたしの上にダイブしてきた。
「ううっー。」
純だ。
「起きてよ、お~き~て~。」
純があたしの頬を叩く。
「痛い、痛い、いたい。
わかったから。」
あたしは寝起きが悪い。
重たい体を起こす。
「華野姉ちゃんに 会いにきたよ~」
「おはよ、純。」
「ぼくね、熱が一日で治ったんだ~
凄いでしょ?」
「頑張ったね~偉いっー。」
そう言って純の頭をポンポンっと叩いた。