メモリーズ~I



「ん~~~~あああああ」



美沙が背伸びしてる。



「なんで、授業中は寝てるのに
あんなに頭がいいのよ~ケチ。」




そう、美沙は頭がいい。


それだけでなく、ファッションやスタイル、顔
家だって、全部が完璧。




美沙はもっとレベルの高い高校にいけるのに

‘華野と離れたくない’ってだけの
理由で、あたしと同じ高校に通ってる。



バカだな~っておもうけど、

めっちゃ嬉しい~。




「人に頭が悪いなんてないよ。

ただ、勉強しないだけ。」


美沙はそう言う。



「どっかの寝てる人は
別だけどね~」



「美沙はいっぱい頑張ったから
ちょっと充電~」




「何それっー。アハハは。」




こんな日々、こんな笑顔。

こんな会話、こんなあたし達。




美沙の恋を・・・・・応援する。




自分で言っときながら・・・・美沙を裏切った。
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