メモリーズ~I
「華野、あたしが翔人君から
返してもらうように 言ってみる?」
「美沙っー。ナイス!!
宜しく頼みます。」
「うん!!任せてー」
「そのときは、恥ずかしがらずに
ちゃんと、喋るんだよ~?」
「多分・・・・大丈夫。」
「美沙なら 大丈夫。」
「うん!がんばるね。」
そうして美沙とバイバイした。
ここを曲がったら、家だ。
かどを曲がろうとしたとき
「うわっー。」
ドンっー。
かどとかどの間が狭すぎて・・・。
あたしは頭を壁に打った。
「いった~い。」
そう言って目を開くと・・・・。
「翔人・・・。」
あたしの左耳の近くには翔人の手。
目の前には、翔人の顔。