メモリーズ~I

~次の日~



「華野っー。」



翔人が話してきた。



「何?」



「次の休み時間に 屋上に来て?」



「イヤだよ。」



「なんで?」



「面倒くさい。」




「あの手紙・・・返したくて。」



「じゃあ、今ここで返してよ。」




こういうと。



「いいから、後で屋上に来い。」



低く強い声で言い放った翔人。



少し怖かった。







翔人とあたしの会話を聞いていた人。




あたしはそれに気付いていなかった。
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