メモリーズ~I
「何それ・・・・。
それよりっー。」
手紙を返してと言おうとしたとき。
「そうやっていつも、華野は
話をそらす。
なんでだよ、俺はっー。」
翔人は怒鳴った。
「やめてよっー。」
あたしは、翔人の気持ちを無視した。
それは、美沙との関係を壊したくないから。
「お願い・・・・
あたしはムリだから・・・・。」
「なんだよそれ・・・・・。
俺の話を最後まで聞かないで
なんだよその返事・・・。」
「ごめん・・・・。」
あたしはそう言い残して
屋上を飛び出した。