メモリーズ~I




朝、あたしは学校に遅刻してしまった。




あんな事があってからじゃ

ろくに眠れもしなかった。




「はぁ・・・・・」




教室のドアを開けた。




「はぁ~浅咲さん。遅刻ですよ。

早く席について!」




みんなの前で先生にしかられた。




「すいません・・・・」




席につくと、横から視線を感じる。


多分・・・美沙が見ているのだろう。





でも、顔を合わすのが怖い。





「華野、おはよう。」




でも、美沙はいつも通りに
あいさつをしてきた。




あたしは美沙の顔を見ないで
「おはよ」って返した。





また一つ・・・・こんな感じで崩れていく 絆。

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