メモリーズ~I
「はぁ・・・・・・」
さっきから、タメ息ばっかしか出ない。
勉強をやる気すら出てこない。
「華野・・・・どうした?」
美沙が話しかけてきた。
「なんでも・・・ないよ。」
もちろん顔を見ないで返事を返す。
「うそ。・・・・
あたしにくらい、言ってよ。」
「・・・・・・・。」
「華野っー。」
言えない 言えないよ。
「華野ってばー!!」
「あーもう!分かったよ、言えばいいんでしょ言えば!」
あたしは、美沙に強く当たってしまった。