メモリーズ~I
「大丈夫、大丈夫。こんなの平気。」
「保健室に行こうか?」
「大丈夫だから、サッカー見てよ?」
会話をしてると。
「おい、華野。怪我はないか?」
翔人が走ってやってきた。
「翔人がボール蹴ったの?」
「あ~悪り。ゴールめがけて蹴ったんだけど
華野達のほうにいっちゃってさ。
で、怪我見せてみ・・・。
うわ・・・酷で~怪我。
保健室に行こう。」
翔人はあたしの手を掴んだ。
「大丈夫。後で行くし、翔人も
サッカー続けなよ。」
イヤイヤながら言ったけど。
「俺が怪我させたんだ、だから 消毒する
いいから、来い。」
そう言って、あたしの手を引っ張る。
もがいたけど、翔人の腕の強さに負けて、
保健室に来た。