メモリーズ~I
「別に、気にしなくていいよ。」
「だってっー。」
「翔人は俊哉とは関係ないんだからっーーー!!!」
翔人の言葉を遮って、あたしは叫んだ。
翔人はビックリしている。
でも一瞬で、暗い顔に変わった。
「俺が気にしたらダメなのかよ。」
少し沈黙が続くと、翔人がそう弱弱しい声をして言った。
そんなの、当たり前に決まってんじゃん。
「だって、
だって!翔人の傍にいると
俊哉と思っちゃうからだよっー!!!」
あたしは、そういい残して
教室も思いっきり飛び出した。
翔人に あの言葉を言い残した瞬間
涙が溢れ出してきた。