メモリーズ~I
抑える気持ち
あたしは必死に廊下を走った。
涙をふきながら走っていたから
誰かにぶつかった。
「華野っ。大丈夫?」
美沙だ。
「なんかあったの華野?」
あたしは顔を隠した。
背中を美沙に向けた。
「華野・・・?どうしたの・・・?」
「なんでも・・・ないよ!!」
「でも、声が変ジャン・・・。
もしかして、泣いてるの?」
「泣いてないよ、ぜんぜん。」
「じゃあ、美沙を見てよ!!」
「・・・・・・・。」
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