メモリーズ~I
美沙を見れない。
「華野っー。」
美沙があたしの背中を掴んで
クルっとあたしを回した。
「やっぱり、泣いてるじゃん。」
美沙はそう言って、あたしの涙を手でふき取った。
「だれが華野をいじめた?
あたしが、そいつをぶん殴ってくる!」
美沙の言葉は、心に沁みた。
あたしを大事に守ってくれる親友。
大好き、大好きなんだ。
「俊哉だよ・・・・。」
「え・・・・・?」
「俊哉が最近夢に出てこなくなって、
悲しくて・・・・泣いてたの。」
美沙はポカーンと口をあけてる。
「あ~・・・。俊哉のばか・・・。」
「もう!!そんな事で いちいち泣くなっー!!」