メモリーズ~I



「・・・・・・・・。」




さっきから、左前らへんから


視線を感じる・・・・・。





あたしはそっと目を向けてみた。





「っー・・・・。」



翔人じゃん。




見るな!!見るな!!



あたしはチャイムが鳴るまで
顔を机にうつぶせた。



~キーンコーンカーンコーン~




「良しっー。」



あたしはチャイムが鳴り終わったと同時に

美沙の手を引っ張って教室を出る。






~屋上~




「あぁあああああああ、屋上は

やっぱり最高ー!!」



「華野は、空みたいな人だもんねっ!!あはは。」



「ちょっ、俊哉の真似しないでよ~。」




「華野は、俊哉くんのそんな所に惚れたんだっけ~?」
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