メモリーズ~I
翔人に怒鳴ろうとした瞬間。
「か~の~」
「げっ。お母さんだ~・・・。」
お母さんに勘違いはされたくない。
だから、翔人の腕を引っ張って近くの壁に隠れた。
「なんで隠れるの?」
「付き合ってるって思われるじゃん。」
「別に、いいじゃん~♪」
また、髪をクシャクシャにしてくる。
「やめてってば~」
「なんで?」
「これは俊っー・・・・・
イヤだからだよ・・・。」
これをあたしにやっていいのは・・・・。
俊哉だけだから・・・・だよ。
「俊哉って奴だけが 華野にやっていい事なのか?」