メモリーズ~I
☆ ☆ ☆
床で向かいあって座ってる。
「返事は?」
「うーん・・・。仕方ないな、
華野が付き合ってあげる。」
「なんだそれ!」
そう言って 俊哉は抱きしめてきた。
強く強く。温かいぬくもりに 癒される。
「やっと、付き合えた。
空みたいな 手の届かない華野に
やっと、想いが届いた。
俺、華野の事 1年のときから
ずーっと見てたし。」
「あたしは、空みたいに
心は広くないよ?
それにずっと見てたって・・・。」
「それでも、華野は 空みたい
それに、すきだったら別にいいだろ。」
「変なのッ。
ねぇ」
「ん?」
「いつになったら
離してくれる?」
「俺が満足するまで」
「そんなに あたしが好き?」
「好き、死ぬほど愛してる。
だから、俺から逃げんなよ」
「だったら、逃げないように
すっと 傍にいてよ?」
「約束なぁ。」