メモリーズ~I
「ピピピピッ!!」
部屋に時計がなりだす。
「この時計壊れてんだー!!
朝にセットしてるつもりだけど
なんでか 夜に鳴るんだよ」
「新しいの買えば?」
「めんどい。」
「面倒くさがりや。
あ、今何時?」
そうだ!俊哉と一緒にいて
時間なんて気にもしなかった。
「8:00」
「あたし、帰るね。
俊哉 今日はありがとう。」
「俺 送るよ。」
「そうしてもらおうかなー」
☆ ☆ ☆
家の前。
「家までありがとう。
服、明日もってくるね。」
「うん。じゃ、また明日な 華野。」
そして 優しく でこにキスを落とす俊哉。
こんな時間が どんなに短くて幸せすぎる
時間なんだろう。
俊哉に出逢ってから あたしは
どんどん 恋の味を知ってゆく。
でも、それは 幸せばかりじゃないことを
涙が枯れるくらいに 教えた俊哉。
「ずっと、傍にいるって 約束したのに・・・。」