メモリーズ~I
コントロール
~授業中~
あたしの隣の席には
花瓶が一つ置いてあった。
「はぁ・・・・・。」
美沙がいないと
楽しく感じない・・・。
「美沙・・・・・。」
美沙の机を眺めていたあたしの前に
誰かが立った。
「華野ちゃん、何ボーっとしてるの?」
「え、ああ。月ちゃん・・・。」
花木 月。中学の時知り合った子
仲はいいほうだった。
「美沙ちゃんのことは・・・悲しいね。」
「うん。」
「でも、華野ちゃんは
こんな時こそ 笑ったほうが
いいよ。」
「月ちゃん・・・。
そうだよね!ありがとう。」