メモリーズ~I
「こんな歳じゃ当たり前
大っきくないと逆に変だし。」
「ふ~ん」
素直に納得。
「あのさ~。」
あたしは翔人のほうを見た。
翔人の横顔・・・・。
「きれ~い・・・。」
ちょっと長いまつげ。
大っきい目。
小さい唇。
白いふんわりした肌。
なびく髪。
スラリとしたスタイル。
乱れたシャツ。
空を見上げてる翔人に・・・・つい
見とれてしまう。
「俺じゃあ、華野を幸せにすることって
できないのかな?」
そういってさっきまで空に向けていた視線を
あたしに移す・・。