メモリーズ~I
翔人の丁度胸のあたりに
あたしの頭がある。
翔人も聞こえる。
「鼓動・・・・聞こえる。」
あたしの背中に手を回してきた。
「当たり前だろ。
だって、大好きな華野が
こんなに近くで感じれるんだから。」
「うれしい?」
//////っー。あたし何言ってんだろう・・。
自分がコントロールできなくなってる。
自分が自分じゃないようで・・・・。
そっと翔人はあたしを離した。
「うれしいも何も。
幸せすぎて俺そのものが狂っちまうかも。」
あたしの顔を真っ直ぐ見つめる翔人の瞳。
前髪を親指で右に寄せて
そっとおでこにキスを落とした。