メモリーズ~I



「誰のとこに?」




「別にあなたには関係ないですから

じゃあ。」




ぶっきらぼうに喋った。





あたしは教室を走って出た。




「おいっ!」




背中の後ろからは

彼の声が聞こえる。







でも、そんなの気にしない。







「はあ、はあ、はあ、はあ、」





翔人をめがけて一直線に走る。





「翔人、はぁ、はぁ、はぁ。」




すぐ、校門前にいる
翔人のところに着いた。




「お、遅いぞ華野!」



あたしの髪の毛をクシャっとして微笑む。

< 247 / 377 >

この作品をシェア

pagetop