メモリーズ~I
「誰のとこに?」
「別にあなたには関係ないですから
じゃあ。」
ぶっきらぼうに喋った。
あたしは教室を走って出た。
「おいっ!」
背中の後ろからは
彼の声が聞こえる。
でも、そんなの気にしない。
「はあ、はあ、はあ、はあ、」
翔人をめがけて一直線に走る。
「翔人、はぁ、はぁ、はぁ。」
すぐ、校門前にいる
翔人のところに着いた。
「お、遅いぞ華野!」
あたしの髪の毛をクシャっとして微笑む。