メモリーズ~I




「ピ ピ ピ ピ ピ・・・・・・。」


「浅咲 みく様の ご家族は どなたですか?」


お医者さんが病室へ入ってきて
そう言葉にした。



あの日いらいから まったく
動かないあたしを見て

近所の人が 「ここは、あたしが。」
っとゆう。



「こちらへ・・・。」



なんで。


なんで ここで言わないのよ。


言いにくいこと?



ここで言っちゃダメなこと?




あたしは、気付くと言葉にして発してた。




「そんなに、どうしてもここで 言いにくいほど
危険な病気なの?
なんで はっきり ここで言わないのよ!
なんで 言えないのよ。
ちゃんと ここで言えばいいじゃないッーーー。

ここで・・・・・・。」



   ポタ。


 いつぶりの涙?  

あたしの頬を伝って、 ひざにのってた手に
落ちた。






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