メモリーズ~I
「月に・・・・好きな人がいるの。」
「へ~、誰?」
「同じ1年生なんだけど
クラスが違うから、名前もわからない。
あ、・・・・・。」
あたしは前を見たまま
足を止めた。
翔人もあたしの目線の先を見た。
「泰悠じゃん。」
「たい・・・ゆう・・・?」
「うん、俺の友達。
まさか・・・・。」
「う、うん・・・・。
そのまさかだよ。」
「あいついいな~。」
「なんで?」
「女からモテルんだよ。」