メモリーズ~I
「分かりました。」
あたしが、ここまで言ったからか?
降参したように お医者さんが言った。
「 あなたのお母さんは・・・・・・
ガン・・・・・・です。」
今、 何ていった?
あたしは言葉を疑った・・・。
そんな。 そんなッー。
「そんなッー! そんなはず・・・。」
あんなに元気だったお母さんが・・・・・。
そんな、まさかね。
嘘だって、嘘だって。 そう言ってよ・・・。
あたしは、何も考えられないくらい
どん底にたったような 気分だった。
「以前にも、子宮がんで、入院しています。」
ッー。そんなの、そんなの。。。。聞いてもいないし。
子宮ガンで入院なんて・・・・・。分からないよ・・・。
お母さんは 何にも、何にも。 あたし。
あたしに 何にも言わない。
いつも、笑顔で いたよ?
誰かの間違い・・・・。そうだよきっと。
間違いであってよ・・・・。
そんなあたしの願いは はかなく散った。