メモリーズ~I
月が席を立った。
どうやら緊張をおさめさせにいくんだろう。
それと同時に翔人はジュースを
入れにいった。
今・・・二人きり。
さっきまで翔人と笑いながら喋っていた
人は あたしのところに寄ってくる。
「久しぶり、華野ちゃん。」
爽やかな笑顔を向けてくる
これじゃ、月が惚れるのもありだな~。
「俺の名前は、泰悠 宜しく。」
細くて長い腕と大きな手を差し出す泰悠
「こちらこそ、宜しく。」
あたしは泰悠の手は握らず 笑顔で返した。