メモリーズ~I



「華野ちゃんー。


華野ちゃん、おはよー!!

学校の時間よ~」




「んッ・・。」



重いまぶたを こすりながら 開ける。


カーテンを開けると スカッ!とした
青空が 広がっている。


あたしは窓を開けて 背伸びをする。

空気を吸うと なんか。 新鮮にかんじる。




階段を下りて。


「おはようございます。」


「華野ちゃん おはよう。

今日学校 行くでしょ?」



なんか、学校って言葉が・・・重く感じる。

行きたくない。   そう思った。




「おばさん?」


「なに?」



「今日も 学校休みたい。」



「なに言ってるのー。
 お母さんは おばさんが面倒みるから、
安心して いってらっしゃい?」


「お母さんの心配もある、
けど それじゃないんだ。」


「どうしても ムリ?」



「はい。すいません。」




「わかったわ。おばさんが
学校に電話しておくわ」
< 31 / 377 >

この作品をシェア

pagetop