メモリーズ~I


朝食を取って 歯を磨いて 洗顔をして。
二回にあがって 部屋に行く。




また あの窓から 眺める。




「あたしの・・・・おうち。」



目の前は あたしの家。


近所のおばさんって言っても
いちばん お母さんと仲のいい
向かい合わせの家の人。



家は 真っ暗。


この時間帯なら あたしは
お母さんの 愚痴をこぼしてるところだろう。






なにもかもが 愛おしくて、

早く・・・・・あの家に 帰りたい。



あたしとお母さんの日々の会話が、


とっても 今は 愛おしい・・・。








ボーっとしてると もう夕方。


夕日があたしの顔を照らす。



夕日をみてると。  「~~♪」


大きく着信音が鳴り出す。


電話だ・・・。



画面には・・・・「俊哉」




でも、出る気にはならなかった。



ごめんね、俊哉。 ゴメン。
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