メモリーズ~I




「ムリがあるよ......。」







視線を下に下げて言った









スルっー。







「........っ。」





泰悠の腕が離れた


さっきまで向かい合って 言い合いしていたのに




今はもう.....

泰悠は あたしの先に見える









後姿をみていると  急に涙が溢れ出した






「.......うっ......ヒクっ....。」







その場でしゃがみこんだ


まわりの目は気にすることすら忘れて



ただ......あふれ出てくる涙を出していた
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