メモリーズ~I





「なんで.....



なんで.........華野を幸せにすることが出来ないんだよ。」





「え.....?」







「俺......華野を笑顔にしてやれないまま

華野を離すなんて.....カッコ悪るりぃ~。」







泣きながら空の上を見て話す泰悠





「最後で華野を苦しめた......。」








泰悠の手が胸の中にうずくまってる
あたしの後頭部に置かれてて



上を見ることが出来ないけど






目を見なくても 表情をみなくても




伝わってくる 泰悠の想い








あたしは.......もう独りぼっちかと思ってたよ
< 335 / 377 >

この作品をシェア

pagetop