メモリーズ~I


何度もチャイムを鳴らす。


すると、急に俊哉が しゃがみこんだ。



「あアッ!」

あたしは すぐそのばから立った。
けど、足は動かない。





あれ?    泣いてる・・・・。



俊哉が・・・・。泣いている。



俊哉・・・・。





ポツン。    ポツン

     ポツン。



「あ・・・・・・め・・?」



そして 少しずつふりだして

激しく ふっていく。






    ザアアアアアアアアアぁッーーー。




肌にあたると 痛いと思うくらい
強い雨で・・・・。


その中で・・・俊哉がないている。




風・・・・ひいちゃうよ。

ダメだよ。そんなとこにいちゃ。



あたしは、こないのに。

あたしは いないのに・・・。




  スタ   スタ   スタ  すた すた

あたしの足は 急に動き出した。
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