メモリーズ~I
「もっと 大切にできる人がいるよ....。
あなたを愛してる人が.......そばにいるじゃん。」
「えッー....じゃあ。」
「あたしじゃなくて......月だよ。」
うずめていた顔をあげて 泰悠を真っすぐ見つめた
「...........最後の願い なんで
聞いてくれねーんだよ。」
「泰悠はまだ 自分の気持ちに気づいてないよ。」
「はッ?」
「もっと 周りを見てよ
その広い心で......温かい心で。」
「なんで?
華野だけを ずっと見てたらダメか?
華野だけを ずっと想ってたらダメなのかよ。」