メモリーズ~I
ドンっー。
「ほら行くわよ~。」
歩くスピードの遅いあたしを
引っ張るお母さん
昨日はあんなに べろんべろんに酔ってたくせに
「......自分で歩けるから 放してっー。」
「華野がぐずぐずしてるからでしょ~。」
「分かったから、放してってば!!」
「華野ーっ。」
この声.....
「.........泰悠。」
「お母さん、ちょっと借ります。」
えっ?!
「あっ.....。」
泰悠はぐいぐい腕をひっぱていく
電話の事......怒ってるかな。