メモリーズ~I





「転校するってのは.....聞いてたけど







ずーっと距離を置いてた 大切な人が

急に目の前に現れたら......誰だってそうなるよ。


純に問い詰められて時は.....答えを返そうって
思ってたけど....喋れなくて


それに......華野が逃げたら

時間をかけて言える言葉も 言えなかった。」









翔人のまっすぐに見つめてくる瞳




いつも.......いつまでも 変わってない








「せめて.......あれが翔人だったらな....。」





「あれって.....?」





「逃げた後.....近くの公園に行ったの

そこで泣いてたんだ.....。


泣いてるあたしを.........泰悠が

なぐさめてくれた。」








「そっか..........泰悠が。」
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