メモリーズ~I



「華野。 俺の目、見てよ?」



どうしよう。   見れない。
見たら・・・・あたしの嘘がばれそうで・・・。





「華野ッーーーーー!」


いきなり 俊哉に大声で名前を叫ばれた。


     怖い・・・。




俊哉がどんどん あたしのところに
来る。


 あたしの足は震えて 動かない。

今の俊哉は・・・・






すると 肩に俊哉の手が置かれた


ビクッ。  あたしの方が固まる。





  

 「ッーーーー。」



一瞬で、あたしの頭は・・・。

俊哉の胸の中に すっぽりとおさまった。






「なんで、我慢すんだよ・・。

俺は、お前が思ってること全部
しりたいのに・・・・。

華野だけ抱え込んで、
華野だけ誰よりも辛い顔して。


ずっと傍にいるって
言っただろ。


幸せも苦しみも 半分 半分じゃないと
俺だって 華野のこと 何にもわからないまま
一日 一日を過ごせってのかよ。」
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