メモリーズ~I
「・・・ちゃん。 華野ちゃん」
誰かが名前 呼んでる・・・。
「華野ちゃん」
「んンッー。! ああ~ッ!」
あたしは背伸びした。
「あッ、おばさん。
かえってたんですね。
おかえりなさい。」
「ぐっすり眠ったようね~。
ただいまッ!
病院明日、いく?」
「え?でもおばさん。
忙しいんじゃ・・・・」
「病院くらい大丈夫よ。
華野ちゃん、今日
お母さんに会えなかったし。
寂しいでしょう?
置いていって ごめんね。」
おばさん。
おばさん、感謝してる。
ありがとうね。
「おばさん、ありがとう。」
「なによ~照れるじゃないの~
それは、お母さんが元気になってから
いいなさい?」
あたしは自然に笑顔になった。
「はい!!
おばさん。これからも
ほんの少しの間 よろしく
お願いします。」
「了解ッ!おばさんに任せなさい。
それにしても、華野ちゃんの
笑顔がみれて 安心したわ」