メモリーズ~I
おばさん。
「あれいらい 華野ちゃんの
笑顔みられなくて、胸が痛かったの。」
あたしの・・・・笑顔・・?
「男の人と会ってたわね。
その人のおかげとか?うふふッー。」
「ちょッーおばさん!!」
「あはは、冗談よ。ごめんなさい~。」
「もう~ッ。アハハはっつ。」
あたしは おばさんとの
会話が楽しくて、もう
笑顔まで顔に出てくるように
なった。
おばさん?
あたしね、おばさんが言ってた
男の人のおかげでもあるよ。
俊哉は、あたしに言ったよ。
「笑顔にさせるって」
その一言で、なぜかヤツレタ顔が
笑顔になりそうだったよ。
「今日のご飯は カレーよ~!!」
「おばさん。ホント~??
やったー!あたしの大好物。
あたしも手伝うよッー。」
「あら、ありがとう。」
にぎやかな時間。あたしは
その時間で 笑顔を何回こぼせた?
おばさんといると 不思議な感じがする。
「まるで、笑顔になることを 教えてくれたみたいに・・・。」