メモリーズ~I




「はぁッー。」




あたしはふとあることを思い出した。





今のお母さんは、確か・・・・。



「子宮がんで、子供が・・・・ッー。」




はぁッーーーー。


あたしは両手で口を押さえた。



なんでか、変な声が出てくる。




上手く呼吸が出来ない。



はぁッー。はぁッー。
  はぁッー。 はぁッー。




落ち着け。あたし。

  どうしたのよ!落ち着け・・・・。





「はぁ・・・・・はぁ・・・はあ」



しばらくたって、息がおちついてきた。







  どうか夢であってほしい。
 でも夢じゃないんだ。


 




「~♪」

ケータイが鳴った。
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