メモリーズ~I
「俊哉からだ」
あたしは約束をおもいだした。
携帯をとろうとした。
けど、手が 手が振るえって・・・・。
上手く携帯がとれない。
何回も鳴る。
そして、また鳴った。
今度こそ出ないと・・・・。
俊哉からなのに・・・。
震える手、何回も鳴る携帯。
携帯をぎゅっと握り締めた。
そして開いて耳に当てた。
「もしもし・・?華野?」
「も・・・・・し・・も・・・・・し」
あたしは声も震えてた。
「華野?約束時間2時間過ぎてるよ?
どうした?なんでこないの?」