メモリーズ~I
あたしはただ
ボーっと何も考えきれずに
座っていた。
コンコン。
「華野そこにいるの?」
おかあさん・・・・。
ガチャッー。
ドアが開いた。
「ッー、華野。これ・・・。」
ねえ、お母さん。
この事。
なんでこの事を、あたしに
黙ってたの?
ねえ、何で?
この女の人、あたしの
本当のお母さんなんでしょ・・・・?
「本当の・・・。」
「華野、あなたって子はッ!」
お母さんは焦っていた。
急いで散らかったアルバムを
片付けていた。
「いまさら・・・・・もう遅いよ」