メモリーズ~I
もう、全部見たよ・・・・・・。
「華野・・・・・。」
お母さんはあたしの肩を両手でつかむ。
「華野、お願い。
これにはね 事情がッー。」
痛い、離してよ。
言い訳なんて聞かない。
ッーーーー、ドンッ。
あたしはお母さんを押した。
「言い訳なんて、聞かないよ。
最低だよ・・・。信じるほど大好きだった
あたしがバカだったよ。」
あたしはお母さんに大声をあげて
部屋をでた。
玄関に走って、靴をはいて
なにも考えずにひたすら走った。
頬に涙が伝ってく。
ドンッー。
誰かにぶつかった。
けど、すぐに起き上がって また
走りだす。
あやまる気持ちの余裕なんてないって
思う非常識なあたしの名前を呼ぶ人。
後ろから聞こえる。
けど、あたしは止まらずに走った。
そして着いた場所は・・・・・・