メモリーズ~I
俊哉の家だった。
あたしはしゃがみこんだ。
ポツン。 ポツン、
ポツン。
「また、雨・・・・・。」
お母さん 今頃泣いてるのかな・・・。
あたし。 ひどいことした。
でも、アルバムのことを
今まで話そうとしないで、
あたしが気付いて、今更言い訳って・・・・。
「ありえないよ・・・・。」
「はぁ・・・・・」
あたしはため息がでる。
ため息って、幸せをにがすんだよね・・・。
この先・・・・不幸なことしか起きないのかな?
どしゃ降りの雨の中・・・・・
あたしは マイナス思考なことばかり
考えていた。
「これ全部・・・・・お母さんのせいだよ」
ずっと ずっとあたしのお母さんだって・・・。
思ってたから、だから。
大好きで、心配で、信じきれた。