メモリーズ~I
トントンっと美沙に肩をたたかれ
置いてかれた・・・・。
あたしは、少しずつ・・・・・
俊哉に歩み寄る。
美沙の奴・・・・・!
「今日会ったばっかなのに いきなりごめんな。」
「いえ、だいじょうぶ」
シーン・・・・・・・。
沈黙が続く中 あたしと、俊哉は
歩きだした。
横をみると、夕焼けに照らされる 俊哉の横顔。
つい。見とれてしまう・・・。
みとれすぎて・・・。
「ん? なんか顔についてるか?」
「あ。 いえ。 何も」
「そっか! あ、そういえば
華野のこと なんも わかんねーや!
学年とか 誕生日とか 教えて?」
「2年。 誕生日は 2月14日」
「へぇ~バレンタインの日かー!!
華野から チョコ貰った人は
きっと 幸せだろーなー。」
「なんで?」
「なんとなく。そんな気がする」
「なんとなくかー!!」
「ちなみに俺の紹介!!」
「俺も2年。 誕生日は 8月5」
「来月なんだ~!!」
「うん。だから来月 祝ってなぁ」
っと いいとこだったのに・・・
「ここが家。送ってくれて ありがとう。」
あたしの家は 学校から徒歩で10分くらいのとこにある
「ちゃんと送れたな。俺。」
そして また。 髪の毛をくしゃくしゃにされて
頭を ポンっとたたかれた。
「明日、お前ん家くるな!!
ちゃんと 準備しとけよ。 ばいばい華野」
「ばいばい。」
そういって わかれた。