メモリーズ~I
事故
「ピッー ピッー ピッー ピッー」
耳元できこえる・・・・誰かの声。
目をゆっくり開けると・・・・。
目には天井が映った。
「華野ッー。
華野、俺が誰だかわかるか?」
あたしの名前を呼ぶ人・・・。
「とし・・・や?」
「華野ッーー。良かった。
本当に良かった。
やっと目を開けてくれた。」
俊哉はあたしに抱きついてそういった。
そうか。
あたし事故にあって、それで・・・・。
そのせいかな。 あたまがズキンズキンする。
「あたし・・・・何日ここに・・・
眠ってたの。」
「一週間以上だよ。」
「ずっと傍に?」
「うん。華野のお母さん ショックが大きすぎて
歩けない状態だったから、代わりに俺が。」