メモリーズ~I
さっきから 止まらない。
激しく動く鼓動・・・・。
校門につくと俊哉がいた。
俊哉もさすがに緊張してるのかな?
汗が顔に見える。
「華野ッ・・・来たか。
んじゃ、行くぞ・・・・」
「う、うん・・・」
同じ歩幅で歩いてくあたしと俊哉。
夕暮れに伸びる影。
なにも会話がないまま、家に着いた。
「家・・・だ・・・」
「スーーーーーッ。良し
行くぞ」
深呼吸をした俊哉はあたしの手を取って
玄関へと歩きだした。
ドキ・・・・ドキ・・・・ドキ・・・・。
激しく高鳴る鼓動。
やばいよ・・・・。
「華野。チャイム鳴らすぞ?」
緊張してるあたしを気にしてくれた。
「う・・・ん・・・・。大丈夫」