メモリーズ~I
「ピ~んポ~ん」
「は~い」
奥から聞こえてくるお母さんの声。
同時に足音も近づく。
「は~・・・・・・」
ドアを開けたと同時に黙るお母さん。
目と口を大きくあけて
ぽか~んと立ってる。
「あ、どうも。
華野さんとッー。」
そう俊哉がいいかけたとき
お母さんが喋りだした。
「まったー!!話は中で。
さ、どうぞどうぞ。
ちょっと散らかってますけど、
ぜ~んぶ 華野がやった事ですから」
「ちょッ。お母さん
いらないことまで 言わないで!!」
あたしの話を無視して
俊哉の手を掴み 中に引っ張っていったお母さん。
それはさておき・・・・。
☆ ☆ ☆
テーブルでは 緊張感が漂う。
沈黙が続く・・・・。
先にやぶったのは
お母さん。 お母さんしかいないでしょ・・・。