メモリーズ~I
「特別な日・・・・か~
なんなのかね?」
「はぁ・・・・・・・」
あたしは机にもたれた。
考えても、考えても、浮かばない。
何の日・・・・?
そんなに特別?
「海の日?こどもの日?母親の日?」
「美沙。それは5月だって。
とっくに過ぎてるよ・・・・。」
たまに天然な美沙の言葉に
おかしくて笑ってしまう。
「あははは。そうだっけ?」
「ばかだな~美沙は」
「あっ!!!!!」
美沙が大きな声を出した。
「なに。思いついた?」
「一ヶ月記念日とか?」
「いや、それはまだ早いと思う」
「じゃ、誕生日とか?」
「あれ・・・・俊哉って、誕生日・・・・
確か・・・・8月・・・・・5?だっけ。
美沙、今日って何日?」