メモリーズ~I
「え、今日?5日だよ」
「はい?5日?嘘ッーーー。」
「いや、嘘じゃなくて。ほんと」
「俊哉・・・・・・。」
「なに、今日俊哉くんの誕生日だったの?」
「うん・・・・。」
あたしは頭を縦にふった。
「あ~あ~。華野やっちゃったね~
俊哉くん、華野に気付いてほしかったんじゃないの?
だから、朝の電話とか・・・・特別な日って奴・・・・。」
「だからか~・・・・・・。どうしよう。」
「まずは、会って 謝りなよ~」
「ああ~。あたし なんてバカなんだろ・・・。
彼氏の誕生日忘れるなんて・・・・。」
「ほんと最低だね~」
・・・・・・。親友の美沙からの
言葉も胸にグサッっと刺さった。
「ごめん。」
「謝る相手は、あたしじゃなくて
俊哉くんでしょ?」
「うん・・・・・。」