君・恋・スマイル~初恋~
「真衣は?」

凜は真衣が早く来ないかとうずうずしている。

「真衣ちゃんはまだ着替え中だよ。」

「本当、あの子ったらまともに水着も着れないんだから。」

予想通りの答えだ。

「そっか・・・。」

凜は少し肩を落とす。でも・・・。

「2人とも似合ってるじゃん。すごいかわいい。」

そのへんの女がとろけるような甘い言葉を放った後、かっこいい・・・というより愛くるしい笑顔になる。

ほら、こいつらだって真っ赤だ。

これがまた天然だから困る。

「あっ・・・ありがとう。凜くんもかっこいいよ?」

「女の子にかわいいなんてしょっちゅう使ってたら誤解されるわよっ!!大事な時に使いなさいっ。」

「オレは、かわいいと思ったから、素直に言っただけなんだけど。」

・・・やばい、オレ、完全に妬いてる・・・。
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