君・恋・スマイル~初恋~
「もうっ!2人とも置いてくなんてひどいよー!」

「!」

現れたのは、大人っぽく髪をまとめ、かわいらしい水着を着た、真衣。

いつものこいつからは想像もつかない。

そんなお待ちかねの真衣の姿に凜は目を大きくし、顔を少し赤く染め、驚いていた。

「はぁ・・・はぁ・・・。2人が置いてくから走ってきたんだからねっ?息切れだよ!」

「お疲れ様。髪型いいね、かわいいじゃん。オレ、すげー好きだな。」

これまでになかったくらいの最上級の笑顔。

凜の目はすごく優しい。

「本当!?ありがとう。」

そんな凜に真衣は、ひまわりみたいに明るい笑顔を見せた。

さっきまで、女子2人を真っ赤にさせていた色男が真っ赤だ。
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