君・恋・スマイル~初恋~
ふてくされるオレを見て、優真がやばい、みたいな顔をする。

優真はオレが嫉妬深いこと、よーく知ってるから。

あわてて優真がオレのところへくる。

「り、凜・・・。」

「ちょっと優真、どういうつもりだよっ!オレに喧嘩売ってんの?」

小さな声で優真に言う。

「ご、ごめん。いつものくせで・・・。」

優真もこそこそと謝ってくる。

ずるいよ、本当。

自分が親友の好きな女ドキドキさせてるって気づいてないんだから。

「もうっ!何よっ。黙ってると思ったら2人でこそこそ話しちゃって・・・。」

りまりがオレと優真をにらむ。

「ご、ごめん。あ、あのさ、智とりまりに微妙な距離があいてるけど、何かあった?」

優真が恐る恐るりまりに聞く。

「あっ!そういえば・・・!オレが見つけた時も2人でいたよな。何か大事な話でも?」

ナイス、オレ!
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