君・恋・スマイル~初恋~
「なんでそんなこと言うのよ、バカ!」

すごく大きな声を出した。

自分でもびっくりしたけど、止まらない。

「りまりっ・・・?」

「凜は努力家で、一途で、やさしくてっ・・・!そういうところ知ってるよ!?」

「サンキュ、りまり。でも・・・。」

「でもっ・・・何よ!」

大きな声を出しすぎて、のどがカラカラだ。

それよりも、凜の切ない横顔が痛い。

「自信が、ないんだ。こんなやつに真衣が振り向いてくれるのかって・・・」

「なんで、わかんないのよっ!?なんで、自分褒めてあげないのよっ!?」

「りまりこそっ・・・なんでそんなこと言えるのっ!?」

なんでって・・・どうしたらわかってくれる?

凜が・・・どんなにカッコイイかって・・・いいやつかって・・・。

今私にできることはっ・・・!

口が動いた。
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